2016年5月14日土曜日

あいつの鈍足物語。


 山道に入ると1速を使うことになります。
燃料マッピングはBモード。
走行中でも3つのマップを選ぶ事ができる。すごいぜR1。


■取り扱い説明書より抜粋
“A”モードは、 “STD”モードに対して、よりスポーティーなエンジンレスポンスを低中速域で楽しめるモードです。 
“B”モードは、 “STD”モードに対して、より繊細なスロットル操作が必要なシーンなどで穏やかなレスポンスを発揮するモードです。・・・・・・・・


これ、いわゆる“STD”でも、アクセルレスポンスが良すぎて、ちょっと触っただけでもビックンビックンしちゃう。
バイク慣れしている俺でも、はっきり言って使いづらい。
ヤマハさん。STDモードでも使いづらいよ。
普通にアクセル開けてもビクッ。ギョォォーン!だよ。


そして、その特性に輪をかけるように、半クラッチが使いづらい。
使いづらいというのは、半クラッチの幅が狭い。
半クラッチが使えないくらい狭い。
クラッチの搭載位置が高いので、クラッチがオイルに漬かっていない。
ようするに、「発進で粘るような半クラ」が使えないってこと。
でもそれは、このバイクでは狙い通りらしい。
レースのスタートで、キヤのつながりを良くするのに貢献している。
だから、わざとそういうクラッチらしい。
スタートでひっつかないクラッチらしい。
そんなクラッチが、街中では半クラ発進右折転倒準備OKってなもんですよ。
発進ごとに、ガガガガッ、ギョーン。なんすよ。

そういうクラッチに、STDモードのハイレスポンスが相まって、
タイヤが冷えている時。走り出しでR1はよく転ぶ。
滑るというか、微速域でリヤタイヤがグリップを失って回ってコケてる。
更にさらに、車体と後輪をつなぐフレームの、スイングアームも非常に長い。
ロングスイングアームの弊害が、タイヤ冷感時のトラクションの抜けを招く。



以上3つのネガティブ要素が、ジェットストリームアタック様式で俺のリヤタイヤを滑らせるんだ。
どうだい?泣きたくなるだろ?
そんな182馬力だぜ? 乗りたいかい?
でもボーイ。安心しな。
最終安全装置トラクションコントロールが付いているんだ。
しかも6段階。そんなに細かく必要なのか?
俺はもちろん、TCR最強設定。
やっぱり例にもれずわたくしも、朝一走り出しにズバッと滑ったんだけど、車のドリフト間隔で立ち直せた。
その日一日は、「俺はニュータイプなんだ」って実感してたけど、実際はトラクションコントロールが効いていたんでしょうね。


まぁ、そんな可愛いR1なんですが、ひとたびタイヤが温まってしまえば大丈夫。
バイクは「あ、どこまでも寝るんすか。」と倒せこめるし、いつまでも加速する。
本来のターゲットは、3速4速の200~250km/hくらいの速度まで使って走るステージでしょう。
山道を1速2速で走っているんじゃね。。
なんだかちっとも走りこんでる実感は得られない。
もったいないよね。。。


つづく

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